FlowTuneご利用時のデジタル通信
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FlowTune設定画面
FlowTuneによりガス追加/編集/削除/選択を行う場合、必ずRS232通信経由で機器とコンピュータを接続頂く必要がある点にご注意下さい。FLOW-BUSなどフィールドバス接続ではFlowTuneと機器の接続が出来ません。
接続方法や必要なケーブル等ご不明な点がございましたら、お気軽にブロンコスト・ジャパンにお問い合わせ下さい!
以前、サーマル(熱式)マスフローメーター(MFM)&マスフローコントローラー(MFC)の究極形はブロンコストのEL-FLOW Prestigeシリーズ という記事を書かせてもらいましたが、その続きです。
EL-FLOW Prestige PIモデル
FG-111BP & FG-201CVP
今回ご紹介するのはEL-FLOW
PrestigeのPI(Pressure Insensitive)モデルである、サーマル(熱式)マスフローメーター(MFM)のFG-111BPとマスフローコントローラー(MFC)のFG-201CVPです。
「なんだ・・・PI-MFCは、どこのメーカーでも出しているよね?」
という声や
「え?PIってMFCはあっても、MFMは無いのでは?」
という声が聞こえてきそうですね・・・
その通りで、ブロンコストのPIはそもそも他社のPIとは意味合いが異なるのです。
「一次側圧力が変動した際に、MFCの流量制御が受ける影響を最小限にする」のが、一般的なPI-MFCなのですが、EL-FLOW
Prestigeでブロンコストが提唱したのは、「温度・圧力条件が変わることで流体の物性が変化しても、補正により正確な実ガス流量を測定/制御できるMFM/MFC」なのです。
「圧力変動が影響を及ぼす箇所は、流量制御バルブではなく、流量センサーであり、それを補正する」という考えなのですね。
はい、これは熱式流量センサーを搭載するMFM/MFCの最大の弱点でした。
上図にあるように、熱式流量計の流量式にはCp:流体の定圧比熱が含まれており、この値を押さえる=流体種を特定して、温度・圧力のマトリクスから適切な定圧比熱の値を導き出す必要があるのです。
この値が不正確ならば、得られた流量値も不正確なものになってしまいます。
また、熱式流量センサーは、それ以外にセンサーが層流素子(バイパス)との分流構造になっているものがほとんどであるために、この分流比も流体の温度・圧力による密度、粘度の変動影響を受けています。
熱式流量センサーをちゃんと動作させるためには、実はリアルタイムで温度・圧力を測定して、最適な値をコンバージョンファクター(CF)として選択して流量センサーからの生出力を常に補正しないとないといけないのです。
今までのMFCやMFMはそれができていませんでした。
そこに踏み込んだからこそ、EL-FLOW
Prestigeはサーマルマスフローの究極形なのです。
流石にブロンコスト!と思わせるサーマルマスフローの究極形 ~ EL-FLOW Prestigeに興味を持たれたら、是非ブロンコスト・ジャパン(株)へ
サーマル(熱式)マスフローメーター(MFM)&マスフローコントローラー(MFC)の究極形とは?と聞かれたら、自信をもってお薦めするのがブロンコストのEL-FLOW Prestigeシリーズ です。
このバージョンアップで究極のマスフローであるEL-FLOW
Prestigeシリーズは、鬼に金棒的な姿に進化したと言えます。
なぜならば熱式流量計であるマスフローのコンバージョンファクター(CF)は、圧力・温度・流量レンジ・分流構造により影響を受けてしまい、一種類のガスに対して一対一ではなく、一対多、つまりマルチCFから選択しなくてはいけないという弱点があります。
それをカバーすべく、ハード側で測定した温度、圧力条件でCFを自動補正してくれるEL-FLOW Prestigeシリーズは、真の意味での実ガス流量に限りなく近い流量測定・制御が可能なマスフローです。
そのマスフローにFLUIDAT on the Net の800種を超えるデータが搭載されるとすれば・・・
まさに鬼に金棒!真の究極にまた一歩近づいた姿に進化したことになるのです。
サーマルマスフローの究極形:EL-FLOW Prestigeシリーズに興味を持たれたら、是非ブロンコスト・ジャパン(株)へ
1.
外観・重量は手のひらサイズでコンパクト
2.
使用できるガス種類は全99種類
3.
ガス種類に合わせてシール材も変更している
4.
研究分析用途での実績も多数
5.
工場出荷後3年間の保証で安心
ブロンコストのEL-FLOW Prestigeは、微小流量まで計測可能なマスフローメータ・マスコントローラをラインナップとして取り揃えています。今回は、その中でも、極微小流量な14μLn/minまでの流量調節を可能とするマスコントローラ「FG-200CV/
FG-210CV」について解説します。
外観・重量は手のひらサイズでコンパクト
幅128×高さ112×厚さ25というコンパクトな手のひらサイズ設計になっています。煩雑になりがちな実験設備をコンパクトにまとめることに一役買ってくれるサイズ感です。
使用できるガス種類は全99種類
対応ガスページに記載のあるガス種に対応しています。加えて、これらのうち、一部のガスの組み合わせで最大5種からなる混合ガスにも対応しています(マルチガスマルチレンジ機能、カタログページ)。
通常エアーだけでなく、O2やCO2、自動車排ガスに含まれるCOやNO等、地球温暖化物質であるN2Oなどにも対応しております。自動車用途での研究開発にも適したものとなっていますね。
ガス種類に合わせてシール材も変更している
標準仕様としてデュポン社のフッ素ゴムであるViton(FKM)を使用しています。
オプションとして、EPDMやフッ素ゴムの最上級仕様と名高いKalrez(FFKM)、FDA・UPSクラスVI適合材などがあります(カタログページ)。
ガスによるシール材腐食はとても気になるところなので、仕様用途に合わせた材質選定ができるのは嬉しいですね。
研究分析用途での実績も多数
大学の研究室(化学系、材料系、燃焼系)や企業での分析評価用途など、通常よりも精度が求められる用途や様々なガス種類を取り扱う用途で用いられています。
・ガス混合調節用途
・反応ガスの流量調整
・分析装置に供給するガスの流量調整
その他用途でも使用可能ですので、問い合わせをして確認してくださいね。
工場出荷後3年間の保証で安心
全ての機器および付属品が工場出荷後3年間の保証がついているので安心です(詳細はお問い合せへ)。
今回は5つのポイントを紹介しましたが、機器のカスタマイズ性や多様なI/Oオプションが付いていたりと、他にも優れた点が多数あります。
本製品が気になった方はぜひ製品ページで詳細を確認しつつ、お問い合せで利用用途とマッチしているかのご確認をしてくださいね。